先日、思い立ってこのブログを書き始めました。
何で今更書こうと思ったのか?
それは、リスクの高い不動産投資で困っている人の話を聞く機会があったからです。
その人は私が副業で不動産投資をしていることは知りませんが、とある機会にポロッと不動産の話が出たのです。
不動産投資の罠にはまった?
身の回りの人で不動産投資の罠にはまった人が・・・
その人は、新築のワンルームを購入していたそうです。
よく見かけるしっかりとした会社(っぽい)ところの広告をみて説明会に参加。立派なパンフレット、名の知れた銀行の提携ローン付き。
「提携ローン(大手都市銀行)があります」
「管理は関係会社でやるので手間いらずで、ローンは賃料収入でほとんど返せます」
「減価償却の計上などで不動産所得がマイナスになり節税になります」
とのうたい文句で、将来の年金代わりにでもなればいいなと思い購入を決断してしまったそうです。
頭金もボーナス1回分位で済み、節税分は実質の儲け、しかも賃料でローンを完済した後のワンルームは負債なしの完全な自己所有。一見おいしいお話です。
しかし、最初はよかったそうですが、2回目の退去があったときに管理会社から賃料の引き下げを提案されたそうです。
購入してまだ数年なので当初の賃料で再募集するつもりでいたところ、
管理会社から「今や既に中古扱いで近隣の相場と比べて高すぎる。このままでは申し込みは見込めないですよ」との話をされたそうです。
さらには「これまで同じ賃料で貸せててラッキーな位ですよ」とまで。
ひどい・・・。
元々新築時の賃料でなんとかローンが返せるスキームだったのに、数年足らずで賃料が下がってしまったことに加えて、入居者が入れ替わる都度持ち出しが増え、今では給料から補填しないとローンを返済できないという負のスパイラルに陥っているとのこと。
売っても購入時の価格には程遠く身動きがとれないと悩んでいました。
何でも同じようなことになっている知人がもう一人いるとのことでした。
新築ワンルーム投資は儲かる場面がない
誤解を恐れずに言うと、新築ワンルームは儲かる場面がありません。
不動産だけでなく「投資」は何でもそうですが、いくら投資して、最終的にいくら戻ってくるかが全てです。その不動産投資の成否の最終判断は売却したところで決まることになります。
そもそも購入価格からほぼ確実に下落する新築ワンルームマンションは、最初から元本割れが分かっているようなものです。
知人のケースでは、残念ながら売却想定価格(売却見込み額)がローン残債を大きく下回っているため、その差額分を埋められるしかるべきタイミングで損失確定するしか道が見えません。もちろんバブル経済復活で不動産価格が大幅上昇なんていうことがあれば話は別ですが・・・。
不動産ブログ立ち上げのきっかけ
うーん。これってマズイな。
シェアハウス(〇〇の馬車)とか大手不動産会社の問題あるビジネスモデル、銀行まで手を染めた不適切な取引がニュースになっていて憂慮していたら、まさか身近に困っている人がいるなんて。
さらに、「老後2,000万円問題」「65歳以降月55,000円不足?!」など年金事業の財政は厳しく将来の不安感も高まっているような状況で、もっと危険なものに投資してしまったり、ダマされたりする人がまだ出てくるのでは。
そんな事態が少しでもおきないように、安全志向の方向けに一応10年以上上手くいっている経験を発信しようと思った次第なんです。
もちろん自分のやり方が全て正しいなどとは思ってもいません。もっともっといい方法はあると思います。
人それぞれ置かれた状況、求めるものは違いますが、自分がサラリーマンとして本業に影響のない範囲内というレベル感で、投資に伴うストレスが少ない堅実な取り組み方をまずは発信してみること。
何かの参考になればうれしいことですね。